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或る國

とある時代では、所謂知性に優れたヒトと呼ばれる種族が文明を築いていた。

科学力とその結果生まれた技術力が文明の根底にあり、力の行使は悪徳とされた。

 

旧王都王立図書館に保存されている古の書物『クロニコン』には、

一時期この世は魔王の治世にあったとの記載があるが、

この本のほかにその手掛りとなるような記録は見つかっておらず、

あくまで神話として言い伝えられている。

 

ときおりヒトの芸術を超越したような精巧な装飾品が世界の端々から発掘されており、

考古学者は「かつてヒトを超える種族が存在しただけだ」と唱える一方、

科学者は「別の世界が存在している可能性が否定できない」との見解を示している。

その真相が解明されるには更なる『超越したモノ』の発掘および解析が必要である。

彼の國

とある時代では、所謂亜人と呼ばれる種族が文明を築いていた。

自然との共存に長けた世界であり、多種多様な生物の調和を美徳とした。

彼の國の文明を結集させても到達し得ないような建築様式の遺跡があらゆる場所で見つかっている。

それらの遺跡を中心に新たな文明を築く種族もあれば、

呪いだと恐れて遺跡を跡形もなく破壊してしまったエリアも存在する。

城都の一角には、いつからかどんな亜人にも似つかない生物の大理石像が聳え立っており、

誰がいつ建てたのか、という話はもとより、

長年にわたってその生物が現実に存在するのかはたまた架空なのかという論争が巻き起こる。

こういった事例も稀ではないため、最近は遺跡の許可なき破壊は禁止された。